こんにちは。shizukaです。
ハーバーリウムの必須アイテム!と言っていいくらいのアジサイですが、まだまだ手に入りにくい様です。自宅の庭に植えたり、鉢で育てて、花材を作ってしまいましょう。
実際に、自宅の庭に植えてあるガクアジサイを使ってプリザーブドフラワーを3度ほど作ったのですが、全くうまくいきませんでした。どんなアジサイでもできるか?というとそうでもないようです。どのような種類のアジサイがいいのでしょうか?
目次
花材を作るのに向いているアジサイの種類と特徴
カシワバアジサイ
開花時期:5月中旬〜7月
樹の高さ:1〜2m
寒暖には強い
花の色:白
北アメリカ東部原産のアジサイ属の仲間。
代表的な種類としては、スノーフレークやスノークイーンがある。
葉っぱが柏葉の形に似ていて花の部分が八重のようになっている。
土が乾いてしまうと、すぐに枯れてしまうのでこまめに水をあげてください。
花が咲いている期間が長い。
紅葉するので、雰囲気が変わります。
ピラミッドアジサイ
開花時期は7月〜9月中旬
樹の高さ:2〜3m
寒暖には強い
花房の形がピラミッドのような形をしているためそう呼ばれています。
日本に自生しているノリウツギの仲間です。ライムライトやミナヅキ、ノリウツギと
呼ばれることもあります。
水はけの良い土を好みます。
カシワバアジサイと似ているのですが、葉っぱの形が違うので見分けがつきます。
日向を好みます。数時間しか日が当たらないようなところでも育ちますが、小さめの株になり、花が少なくなってしまうことがあります。
咲き始めは黄緑色で咲き進むにつれて白くなっていきます。
秋になると、紅葉して、雰囲気が変わります。
とても日当たりが良いところに地植えにすると株が大きくなって、花材がたくさん取れるようになりますので、地植えがオススメです。
鉢植えのようにこまめに水をやる必要がなくなります。
ただ、根付くまでは、こまめに水をあげましょう。
お手入れはあまり必要ありません。
ドライフラワー、プリザーブドフラワーどちらも作れます。
ノリウツギとは?
アジサイの仲間で、樹の高さが2m〜5mにもなる。
葉の形は卵形や楕円形をしている
遠くから見ると、カシワバアジサイとよく似ている。
和紙を漉く際の糊に、樹液を利用したため別名ノリノキとも呼ばれている。
アイヌ語では、サビタと呼ばれていて根っこからは、良質のパイプの材料が取れるので、「北海道産のサビタパイプ」として有名です。
花の色は白が基本ですが、ピンク色になるものもあります。
日向を好み、適応能力があるため、湿地でも乾燥地でもどちらでも
育ちます。
アジサイとしては、かなり大きくなってしまうので、庭木には向いていません。
アナベル
開花時期は、6月〜7月
樹の高さ:1m〜1.5m
花の色:白
寒暖には強い
アメリカノリノキは、北アメリカ東部原産のアジサイの仲間で、アメリカアジサイや西洋アジサイとも呼ばれています。園芸用に品種改良したものがアナベルです。
花房全体が手毬のような丸い形になり、1房で直径約30センチほどになります。
とてもボリュームがあり、たくさんの花をつけるので、大量の花材が作れます。
咲き始めは黄緑色で、咲き進むにつれて白くなっていきます。
最近ではピンク色のアナベルがあります。
秋には、黄緑色になり、雰囲気が変わります。
土が乾いてしまうと枯れやすいのでこまめに水をあげてください。
ドライフラワー、プリザーブドフラワーどちらでも作れます。
花材として出回っているアジサイはアナベルが使われているようです。
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アナベルの新品種を紹介!
アメリカアジサイには白しかありませんでしたが、ノースカロライナ州立大学の教授が、アパラチア山脈でピンク色のアジサイを発見。何年も試行錯誤してこのピンク系アナベルの品種が生まれました。
他に、ルビーカラーのアナベル、ピンクアナベル2やピンクアナベルジャンボ、ピンクアナベルコンパクトがあります。
アナベルは、花房が手毬のような形をしていて、可愛らしいく、お手軽に育てられる点などで、女性に人気があるようです。
切り戻しをすることで、戻り咲きをするので2度楽しめる品種もあります。
寒暖さには強いです。
ピンク系のアナベルには、NCHAという学名がつきますが、ノースカロライナ州立大学で開発されたアジサイのためこの学名がつきます。
無断で栽培、販売することは禁止されています。
インクレディボール
アナベルの品種改良種の1つでとても大きな花房が特徴です。
夏頃に一度しか咲かない品種ですが、寒暖差には強いです。
咲き始めは黄緑色ですが、咲き進むにつれて白くなります。
こちらもたくさんの花がつくので大量に花材が作れます。花は小ぶりで密集しています。
ピラミッドアジサイ、アナベル、カシワバアジサイの3種類はなぜ花材に向いているのか?
私が、3度ほど試したガクアジサイは何がダメだったのかというと、ガクアジサイはと花自体の水分が多く、完全にエタノールと入れ替わらないということが原因でした。
うまく入れ替わっていないと、着色して乾燥しても、くしゃくしゃで原型をとどめないほどひどいものになってしまいました。
それに比べ、ピラミッドアジサイ、アナベル、カシワバアジサイは西洋アジサイの種類に入ります。西洋アジサイは比較的水分量が少ないので、簡単にアルコールと入れ替わってくれることで、着色して乾燥した時に綺麗な形が残ります。
実際に、アナベルの改良品種インクレディボールの花房を使って作ってみましたが、綺麗なプリザーブドフラワーが完成しましたので、アナベルの品種改良種でもできるのではないかと思います。
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アナベル・カシワバアジサイ・ピラミッドアジサイのオススメ利用法
ピンク系のアナベルは、色を抜かずに天然色に仕上がるプリザーブド液で作ってみたら、すごく綺麗だと思います。
ドライフラワーにしても、優しいピンク色が出て、リースやちょっとしたインテリアにピッタリです。
この3種類のアジサイは、ドライフラワーにもできます。ナチュラルな感じとアンティーク風な感じが出ます。黄緑色の時と、白くなってからの感じは、同じアジサイでも雰囲気が違い、2つ楽しめるのが、この種のアジサイです。
ピンク色のアナベルとも相性が良く、組み合わせて使用するのもオススメです。