こんにちは。shizukaです。
ドライフラワーを作るために、育ててみようと思います。
選んだのはヘリクリサムという花で帝王貝細工、麦藁菊とも呼ばれているもので、ハーバリウムでもよく使われている人気のある花です。
昔からドライフラワーとしても楽しまれているそうです。
種や苗は、ホームセンターやお花屋さんで手に入ります。
綺麗な花を咲かせるための一手間、害虫対策も大切です。こちらも併せて紹介しています。
目次
ヘリクリサムの種類と特徴
ヘリクリサムというのは総称で約600種ぐらいあって、同じヘリクリサムでも種類によって、見た目や利用方法などが様々です。
代表的な種類
ムギワラギク(帝王貝細工)
原産は、オーストラリア
日本では、寒さと高温多湿に弱いことから、一年草として扱われます。ムギラワギク(麦藁菊)、帝王貝細工(テイオウカイザイク)という別名があり、外側から花びらが開く様子がおもしろいです。ドライフラワーに向いています。
エバーラスティング
原産は、オーストラリア、南アフリカ、地中海沿岸
4月〜10月に花が咲きます。
カレープラントという別名があり、花からカレーに似た匂いがします。
背丈が30~60cmくらいで、黄色い小花が咲きます。いい香りのする花は、苦味が強いので食べられません。ポプリや料理の香り付けに使用します。シルバーリーフが美しいので、寄せ植えにも向いています。民間療法によると、不滅という意味の、エバーラスティング、イモーテルという名前で、精油が作られます。
精油の量が少なくて、とても高価なことで知られています
ヘリクリサム・アピクラツム
草丈60cmぐらいになるシルバーリーフの種類。花は、エバーラスティングのものと似ています。花は黄色で直径1~2cmくらいの小ぶり。葉っぱは、4cmほどの楕円形です。
ヘリクリサム・ペティオラレ
南アフリカ原産で、卵型の細かい葉っぱや茎に白い毛が生えています。背丈が10~20cmと低く、横に広がるように育つので、カラーリーフでグランドカバーやハンギングバスケットが作れます。樹木の足元に植えるとイングリッシュガーデンのような雰囲気が出せます。
ヘリクリサムは、葉っぱを楽しむ種類、花を楽しむ種類、両方を楽しむ種類の
3つに分けられます。
特徴
- 日当たりや風通しがよく水はけの良い土を好みます。
- 原産国はオーストラリア、南アフリカ、地中海沿岸などです。日本では、1年草とされていることがほとんどです。寒さに弱いものもありますが、暑さには強いです。
- 背丈が約50cm〜1mと大きくなる種類から10cm前後の小さなものまで様々です。
- 大輪の花から小ぶりのものまであります。
- ドライフラワーやスパイス、ハーブなど種類よって利用方法が様々。
- 濃い色が多く色のバリエーションも豊富。
花言葉・花の名前の由来
花言葉:いついつまでも
乾燥させても、形や色がほとんどが変わらず美しい姿から由来しているそうです。
花の名前の由来
Helichrysum(ヘリクリサム)は、ギリシャ語でhelios(太陽)、chrysos(金色)という意味で、金色の花が太陽の様に輝いて見えたので、その名前がついたそうです。
麦藁菊(ムギワラギク)は、花の感触が乾燥させた麦藁の様にカサカサしているのでそう呼ばれているそうです。
帝王貝細工(ていおうかいざいく)は花の表面の光沢が貝細工の様に見えることからこう呼ばれているそうです。
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ヘリクリサムの色
赤、黄色、オレンジ、白、ピンク、などがあります。
種まきの時期・開花の時期
場 所 | 種まき | 開 花 |
寒冷地・寒地 | 3月下旬〜5月下旬 | 6月下旬〜9月下旬 |
温 暖 地 | 3月〜5月 | 5月下旬〜7月 |
8月下旬〜10月 | 6月下旬〜9月下旬 | |
暖 地 | 3月〜5月 | 6月下旬〜8月下旬 |
9月〜10月 | 5月下旬〜7月下旬 |
*上記の表は参考です。
- 東京よりも暖かい地域では、秋の彼岸頃にまいて、霜よけをして越冬させて、春〜夏に花を咲かせます。
- 東京よりも、寒い地方では、ソメイヨシノが散ってから種をまきます。
育て方
- 寒さに弱いので、冬場は室内で管理できる育苗箱や苗床にタネが隠れるぐらいに水はけの良い土をかける。(普段でも育苗箱や苗床に種を蒔く)
- 発芽までは水を切らさない様に注意!あげすぎると根腐れします。
- 発芽したら、陽の当たるところに移動する
- 本葉が4枚ほどになったら、ポットに植え替えます。
- 本葉が8枚ほどになったら、日当たりがよく、水はけの良い土に浅めに地植えします。植える間隔は30cm〜40cmくらい。
- プランターや鉢に植えるときは、底石を入れて隙間を開けて水はけをよくしてから土を入れます。
- 土の表面が乾くと萎れやすいので、たっぷり水をあげましょう。過度の水あげは厳禁です。
苗を選ぶときは?
種からはちょっと大変だなぁというときは苗から育てるという手もあります。
以下の点を注意して選びましょう。
- 花の発色が良い。
- 葉が萎れていない、葉が黄色くなっていない
- 苗がグラグラしていないもの。
- 害虫がついていないもの。
害虫の原因と対策方法
アブラムシという害虫がついてしまうと、花の栄養分が取られてしまい、せっかく綺麗に咲いても、枯れてしまったり、病気が発生する原因の一つになってしまいます。
日頃から、虫がついていないか、まめに観察して対策しましょう。
早期発見なら、あまり手間がかかりません。
原因
- 窒素肥料をあげすぎる。
葉で合成されてアミノ酸ができますが、出来すぎてしまい、アミノ酸が大好きなアブラムシが寄ってきてしまう。
2. 植えた感覚が狭い
風通しが悪くて日光に当たりにくくても発生しやすいと言われている。
対策方法
市販の害虫・病中駆除剤を使うのもいいですが、あまり薬剤は使いたくないので安心して使えるものをご紹介します。
牛乳やお酢をスプレーする方法もありますが、かけた後、葉っぱなどをよく水洗いしなくてはいけないので、ちょっと面倒くさいかなと思いましたので、
木酢液(竹酢液)が一番簡単かもしれません。天然の抽出物ですが、農薬と定義されています。
木酢液は洗い流しが不要です。
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木酢液とは?
木炭や竹炭を作るときに出た煙を冷やして液体にしたもので
90%が水分で、そのうちの5%が酢酸、そのほか2000種類くらい有機成分
が含まれています。
虫除け以外にも色々な用途があります。
木酢液の使い方
300倍〜1000倍に希釈して使用します。
2Lのペットボトルに大さじ1杯ぐらいです。
霧吹きに入れ替えて使用します。
水やりをした後、少し経ったら葉っぱの表や裏、茎にきり吹きをかけます。
木酢液の注意点
- 希釈の濃度は、守りましょう。
濃すぎると逆に毒になってしまいます。
- ここで紹介しているのは、園芸用の木酢液なので、皮膚や治療に使用しないでください。
- 直射日光の当たる場所で保管しないでください。
- 金属の容器に入れ替えないでください。
- ペットや小さいお子様の手の届かないところへ保管してください。
良い木酢液の見分け方
日本木酢液協会という所があり、協会の基準で作られたものが安心です。
もし、協会の基準で作られたものかどうかわからないというときは、見分けるコツが
いくつかあります。
- 透明のガラス容器に入れて色を見る。
黄褐色または赤褐色をしていて、透明に近いものを選ぶ
- 匂い
独特な燻製のような香りがしますが、刺激臭が強すぎるものはやめた方がいいです。
綺麗な花を咲かせるコツ
開花前に、新芽を少し摘みます。何回か行います。株がしっかりして、花もいっぱいになり、楽しめます。
茎が伸びてきたら、倒れない様に支柱をします。(庭に竹が植えてあれば、篠が代用できます。)
変色してしまっている花や、咲終わりの花は摘んでしまわないと、花がたくさん咲きません。
ドライフラワー用に摘むタイミング
開花から7割ぐらいのところで摘むのが良いです。
ヘリクリサムを摘んだ後の使い道は?
ヘリクリサム(ムギワラギク)は、ドライフラワーにできる花なので、ドライフラワーにしてハーバリウムの花材やミニブーケやリースの材料にオススメ。
余ってしまったら、ハーバリウムやリース作りをやっているお友達にあげるものいいですよ!
エバーラスティング、イモーテルはハーブオイルやカレーのスパイスとしても有名です。
ハーブオイルは、抗アレルギー作用・抗菌作用・老化防止・抗炎症作用に効果があると言われています。